漆工
Lacquerware

漆工
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古代塗 蒲原塗か 群仙洞銘 横額/扁額 山水図 Q282
商品番号:019423
価格 (税込) SOLDOUT
年代 明治~昭和
材質 漆の盛上か
サイズ 1100(W)× 490(H) × 25(D) [mm]
送料
送料ランク G  こちらをご覧ください>

古代塗といわれる技法は静岡県蒲原町と高知県高知市のふたつの産地で作られた同じ名称を持つ珍しい漆器とされる
このふたつの古代塗はともに高蒔絵の名工 金城一国斎と技法的に共通する堆彩漆を漆器の飾りとする
非常に資料が少なく 当方の憶測ですが 蒲原のほうの古代塗の一種ではと考えております

蒲原の古代塗についての記録は土佐の古代塗同様に少ない
天保頃 僊智(仙智)という仙台藩の藩士が蒲原にとどまり子供たちに武芸やや学問を教えながら漆器を作り
僊智塗と称した 明治になり僊智は亡くなり同十一年古代塗と改称
古代塗は明治三十年以降大量生産されていましたが戦禍で職人を失い戦後は生産されていないそう

金唐革などの革製品に見られる浮彫り風の文様からは堆彩漆の下地の盛り上げと共通する表現を感じとることができる
僊智の考案した漆器は 唐革細工の浮き彫りを漆芸技法に写した表現であるともされている
革細工の文様と表現は蒲原町の古代塗の起源を知る上で貴重な手がかりを与えてくれる

以上のような資料が存在しておりますが 唐革を連想させる描表装のような表現や「仙」を含む在銘
資料に沿うような点も見られることから古代塗とさせていただいております

作品状態は良好 稀少な資料になれば幸いです

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