漆工
Lacquerware

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南蛮漆芸意匠 鉄地銀象嵌装飾 螺鈿漢詩山水図 整理棚 Q311
商品番号:020013
価格 (税込) SOLDOUT
年代 19世紀か
材質 漆工螺鈿細工 鉄地銀象嵌
サイズ 610(W)× 580(H) × 340(D) [mm]
送料
送料ランク G  こちらをご覧ください>

下地が見えないほどに螺鈿象嵌を施した
螺鈿芸術の集大成のような整理箪笥
幾何学模様や山水や風俗画を螺鈿で ち密に表現しています
引き出しの中や側面までも塗られている 丁寧なつくり

桃山時代にヨーロッパ向けなどに制作された南蛮漆芸の意匠を参考にしたものでしょうか
引き出しの数や 面取りの意匠 細かい螺鈿細工など
桃山の南蛮漆芸の意匠に近いものを感じます

隅金具や表面には李朝で見られるような銀象嵌の金工細工も見られます
神獣でしょうか小さな部分に見事な細工を施しております

側面には漢詩を
李約の《江南春》から「池塘春暖水紋開」
李白の《峨眉山月》から「峨眉山月半輪秋」
いづれも風情を詠ったものでしょうか

下部にダメージが多く見られ 剝落が多く見られます
表面部分は樹脂での剝落防止処理が施されておりますため これ以上の剝落はないと思われます
しかし樹脂の特性上 多少の吸いつき くっつきのような感触が残っています

いずれにせよ螺鈿の名品を残すためには選択肢の無い処理だったように思われます
当方は19世紀あたりの日本製と見ております
類を見ない見事な螺鈿工芸をお楽しみいただける逸品です

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